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ロシア語初級講座①~まずは文字から~

こんにちは、auraです。今回から少しずつロシア語の解説をしていこうと思います。解説といっても文法をみっちりというよりは、クイズに出てくるロシア語問題を覚えるための背景知識として読んでもらえたらなーぐらいの感じです。本格的にロシア語を学習したい方にとっては物足りないかもしれませんが、小ネタも挟みつつざっくりロシア語ってどんな言語なのか理解できるような内容にしていきたいです。

2. キリル文字で名前を書いてみよう!

(•ω•)<みなさーん、Здравствуйте!!!!

(ω• )ゝ ……。

(•ω•)<あれ~?聞こえないなあ~……。

Σ(゚Д゚ )ハッ<そっか!なんて書いてあるかわかんないよね!(•ω<)テヘペロ

というわけでロシア語の文字、キリル文字を一緒に覚えていきましょう。

キリル文字は全部で33文字

(´・_・`) <普段よく見るローマ字は26文字だから、覚えるの大変…

でも大丈夫。キリル文字とラテン文字には似た文字がたくさんあります。
それもそのはずで、どちらもギリシャ文字から派生したものなのです。
形が微妙に違ったり全然違ったりするのもありますが、対応するキリル文字とラテン文字とギリシャ文字を比べながら、まずは覚えやすいものから見ていきましょう!

・:*。・:*≡( _•ω•)_ <れっつごー!

1-1. ラテン文字とよく似た形の文字

全体的に大文字はほぼ一緒ですね。

最初のキリル文字А・а(アー)は母音の「ア」。

( •ω•)<単語の中に出てくるときは、英語みたいに「エイ」とか「エァー」とかにならずに、「ア」って発音するよ!

次の2つはちょっと注意が必要。
В・в(ヴェー)は、bではなくvの音を表します

( •ω•)<ちなみにギリシャ文字のβはもともとbの音(文字の読み方はベータ)だったけど、現代ギリシャ語ではロシア語と同じでvの音(文字の読み方はヴィタ)だよ!

ロシア語でbの音を表すのはБ・б(ベー)という別の文字です。

( •ω•)<これもвと同じようにギリシャ文字のβから派生した文字だよ!

Е・е(イェー)は母音ですが、「エ」ではなく「イェ」。だから、前に子音がくっつくと「ヴィェ」とか「ピェ」とか「ニェ」とかになります。普通に「ヴェ」とか「ペ」とか「ネ」の音を作るЭ・э(エー)という母音もありますが、使用頻度はеのほうが圧倒的に高く、それがロシア語の特徴の一つと言えます。

Е・еの上に点々が付くとЁ・ё(ヨー)という別の字になります。こちらは子音のあとに付くと「ピョ」「ミョ」「ニョ」のように拗音を表します。

( •ω•)<ちなみに実際にはёの上の点々が書かれなくて表記の上ではеと区別されないことも多いよ!

次のК・к(カー)、М・м(エム)、О・о(オー)、Т・т(テー)は発音的には特に言うことはないです。それぞれk, m, o, tの音を表します。他のもそうですが、どれも小文字は大文字をそのまま小さくしたような形ですね。

У・у(ウー)は、英語のyとは違って母音の「ウ」です。実はラテン文字のU・uとY・yはどちらもギリシャ文字のΥ・υから派生したものなので納得ですね。
ロシア語のуを発音するときは日本語の「ウ」よりももうちょっとキス顔で。

(*゚ з゚) ウー

Х・х(ハー)は、hに近い音ですがちょっと違います。日本語の「ハ」はため息をつく感じですが、ロシア語のхは猫が威嚇する感じです。

(≡ФдФ) <シャー!( •ω•)<みたいな音を出すつもりで口の奥のほうを狭めてね!

さて、これまでに出てきた文字で単語が作れます。

"ухо"

何と読むでしょう?

( •ω•) <……。ウホッ

正解は「ウーハ」。説明と違うじゃないか、と思うかもしれませんが、これにはアクセントが関係しています。この単語はуにアクセントがあるので、「ウー」と伸ばします。アクセントのない母音は弱くなって、оの場合は「ア」に近くなります。その他の母音の場合は位置によって微妙に違ったりもするので、とりあえずアクセントがないと弱くなるんだなと覚えておいてください。

ε(・ω・)з <ухоは耳って意味だよ!

もうひとつ単語を読んでみましょう。

"это"

( •ω•) <アクセントはэにあるよ!ということは…?

そう、「エータ」です。этоは「これ」という意味の代名詞。さっきの単語と組み合わせると、

"Это ухо."

「エータウーハ(これは耳です)」という文章ができます。

( •ω•)つค <Это ухо!

1-2. ラテン文字と微妙に形の違う文字

次は、起源は同じだけどラテン文字とは形がちょっと変わっている文字を見ていきましょう。

どうですか?同じ形の文字が横一列に並ばずにあちこちに散らばってるように見えますね。形は同じでも音が全く異なるので気を付けてください。

Г・г(ゲー)は、gの音を表します。ギリシャ文字のΓ(ガンマ)と同じ形なので覚えやすいですね。

( •ω•)<ラテン文字のC・cもG・gもガンマから派生した文字だよ!

Д・д(デー)は、dの音を表します。

(゚Д゚)

З・з(ゼー)は、zの音を表します。日本語のザ行とほとんど一緒ですが、日本語の場合、単語のはじめや「ン」の後とそれ以外の位置で違う音になる(ことが多い)のです。つまり「ざぜん」と発音するときの「ざ」と「ぜ」の子音が異なるということです。

(゚Д゚) <ナンダッテー!?

たいてい単語のはじめや「ン」の後では舌先が上あごに一旦くっつきますが、それ以外では舌先が上あごにくっつかないままzの発音をします。音声学的にはこのふたつを区別して、上あごにくっつくほうを破擦音(はさつおん)、くっつかないほうを摩擦音(まさつおん)と呼びます。破擦音は音声記号で[d͡z]のように書きます。
これは日本語をキリル文字で表記するときに関係してきます。日本語の坐禅を音声表記すれば[d͡zazeɴ]のようになりますが、英語ではzazenと書くのに対して、ロシア語ではдзадзэнと書きます。

( •ω•)<ロシア語では一貫してザ行をзじゃなくてдзで表すんだね!

Л・л(エル)の発音には少し注意。英語のlには「明るいエル」と「暗いエル」の二通りの発音がありますが、лは基本的に「暗いエル」で発音されます。

И・и(イー)とН・н(エヌ)はまぎらわしいですが、それぞれラテン文字のH、Nに対応します。ただしиは母音の「イ」。ふたつとも横げたが左に傾いちゃったんですね。

( •ω•)<キリル文字のиとラテン文字のhで音が違うのは、元になったギリシャ文字のηが表していた音が時代によってh→エー→イって変化していったのが原因だよ!ラテン文字は紀元前からあったけど、キリル文字が作られたのは9世紀ごろで時代が全然違うから別の音が入ってきたんだね!

И・иの上に˘という記号がつくと別の文字Й・йになります。これは「и краткое(イクラートカヤ)=短いイ」と呼ばれ、英語のyのように母音のうしろについて二重母音の一部になったり、(あまりありませんが)母音の前についてヤ行の子音のようになったりします。ただし、й単体では母音になりません

П・п(ペー)とР・р(エル)もややこしいですね。пは、ギリシャ文字のπ(パイ)に似ているのでお分かりかもしれませんが、英語のpの音を表します。キリル文字のрは巻き舌のrの音を表します。巻き舌が苦手な人は「さっぽろらーめん」と何回も言って練習するといいらしいです。普通のラ行の子音でも問題ありません。

( •ω•)<さっぽろらーめん、さっぽrrらーめん、さっぽrrrrrらーめん…

С・с(エス)は、sの音を表します。ラテン文字のcにそっくりですが、実はsの親戚。ギリシャ文字のςのしっぽが発達したか退化したかによって分岐したみたいで面白いですね。

( •ω•)<ちなみにギリシャ文字のΣ(シグマ)の小文字は二種類あるけど、語末に来たらςで、それ以外の位置だとσになるよ!

ここまででキリル文字全体の3分の2を見てきました。また単語を出すので読んでみてください。

"мир"

正解は「ミール」。「世界」や「平和」という意味です。みんはや問に出てきますね。ソ連で開発された宇宙ステーションの名前として有名です。プーチン氏から秋田県知事に贈られた猫もミールくんでしたね。 世界史を勉強していた方なら覚えているかもしれませんが、20世紀初頭までロシアで形成されていた農村共同体もミールと呼ばれます。これは「世界」の意味のほうに近いですね。

では次の単語。

"перестройка"

( •ω•)<これもみんはやに出てくるよ!

正解は「ペレストロイカ」。日本語にすれば「再構築」というような意味で、その柱としてグラスノスチが掲げられた、ゴルバチョフが主導した改革のことを指します。実際には「ピリストローイカ」のような発音になります。

1-3. ラテン文字にはない文字

残った文字を見ていきましょう。

( •ω•)<あと11文字!

Ф・ф(エフ)はギリシャ文字のΦ・φ(ファイ)がもとになった文字です。英語のfの音を表しますが、F・fは文字としては別系統。

Ц・ц(ツェー)は日本語の「ツ」、Ч・ч(チェー)は日本語の「チ」の子音。

Ж・ж(ジェー)は、英語のvisionのsの音、よりも舌先がもうちょっと口の奥のほうにあるこもった感じの音です。Ш・ш(シャー)はこれの無声音。つまり、英語のmissionのssの音に近いけれど、もうちょっとこもった感じの音です。これにヒゲの付いたЩ・щ(ッシャー)は日本語の「シ」の子音。ただし、「静かに!」というときの

( ゚皿゚)☝<シー

のように若干引きのばして発音します(カタカナ表記が難しいですが、この講座では「ッシ」で表すことにします)。これは元々щが「シチ」という音を表していたことの名残りです。たとえばボルシチはキリル文字でборщと書き、現在のロシア語では「ボールッシ」と読みます。

Ю・ю(ユー)とЯ・я(ヤー)はё(ヨー)と同じように、子音のあとにつくと拗音を表します。

Ы・ыも母音なのですが、説明するのがちょっと難しい音です。口を「イ」と言うときの形にしながら「ウ」と言うつもりで発音すればそれっぽい音になります。カタカナでは「ゥイ」とか「ウィ」と書かれたりします。

最後に残ったふたつは、それ自体では音を表さない記号です。

Ь・ьは「мягкий знак(ミャーヒキーズナーク)=やわらかい記号」と呼ばれ、子音の後に付いて、その子音を「やわらかく」します。

(´・ω・)<どゆこと…?

「やわらかい音」というのは、日本語で言えば拗音のような音のことです。

( •ω•)<拗音といえばя, ю, ёだったよね!

そうです、こうした母音にも前の子音をやわらかくする機能があるのです。このほか、иとеも前の子音をやわらかくする母音です。それ以外の母音にはこの機能がありません。

нを例にとりましょう。нにやわらかくする機能がない母音が付いたグループна, ны, ну, нэ, но(ナ、ヌィ、ヌ、ネ、ノ)とやわらかくする機能がある母音が付いたグループня, ни, ню, не, нё(ニャ、ニ、ニュ、ニェ、ニョ)では、子音が異なるということです。やわらかい子音は軟子音、かたい子音は硬子音と呼ばれます。また、前の子音をやわらかくする母音は軟母音、やわらかくしない母音は硬母音と呼ばれたりもします。ьが付いたньは母音の付いていない軟子音なので、「няからаを引いたもの」と言えます。

( •ω•)<ньは日本語では表現できない音だから仕方なく「ニ」と書かれるよ!

ちなみにсとтの軟子音(つまりсьとть)は日本語の「シ」や「チ」の音とは少し違います。

( •ω•)<щが「シ」の音、чが「チ」の音だったから、もし同じだったらこんがらがっちゃう…

сиは「シ」と「スィ」の間ぐらい、тиは「チ」と「ティ」の間ぐらいの音です。この講座では「シ」と「チ」で統一しちゃいます。といいつつ、場合によってはブレるかもしれません。

(´·ω·`)<エェー

Ъ・ъは「твёрдый знак(トヴョールドィイズナーク)=かたい記号」と呼ばれます。ただしこちらは子音をかたくするわけではなく、子音と母音の間に入って分離する機能を持ちます。たとえば、「сесть(シェースチ)=座る」と「съесть(スイェースチ)=食べ尽くす」ではъが入るか入らないかで意味が完全に変わってしまいます。

実はьもこの分離機能を持っていて、前の子音をやわらかくした上で後ろの母音と分離します。сから始まる例だと「Сьерра-Леоне(シイェーラリオーネ)=シエラレオネ」みたいになります。

これですべてのキリル文字を見終わりました。

( •ω•)<おつかれさま!

この講座の一番最初に出てきた言葉も読めるようになっているのではないでしょうか?

( •ω•)<「Здравствуйте」だったね!

実はひとつだけ不規則なところがあって、ひとつめのвは発音しません。
アクセントはаにあるので、そこをのばして読んでみると…?

答えは「ズドラーストヴイチェ」。「こんにちは」という意味です。昼夜問わず使える挨拶です。ロシア人を見かけたら言ってみましょう。

( •ω•)<もっとラフな「Привет!(プリヴィェート)」っていうあいさつもあるよ!

2. キリル文字で名前を書いてみよう!

キリル文字をせっかく覚えたのですから、自分の名前をキリル文字で書いてみましょう。下にロシア語の擬似キーボードを用意したので利用してください。

日本語をキリル文字で表記するときにいくつか注意することがあるので、いくつか挙げておきます。

・ザ行にはдз、ラ行にはр、ワ行にはвを使うこと。

・ハ行にはхを使い、「ふ」はфуにすること。

・「し」にはси、「ち」にはтиを使うこと。

・「おお」「おう」はооやоуではなくоにすること。ただしそれぞれ別の漢字に入っている場合などはооやоуにすること。例:東郷→Того、諸岡→Мороока

・「あい」「うい」「えい」「おい」は、(たとえばひとつの漢字の中で)一続きならай, уй, эй, ой、分かれるならаи, уи, эи, оиにすること。例:斉藤→Сайто、浅井→Асаи

・「ん」のあとに母音が続く場合はъを使うこと。例:けんいち→Кэнъити

他にもいろいろありますがとにかく打ってみましょう。何かあればヒントが出てきます。оを「おお」や「おう」、ёを「よう」、уを「うう」と読ませたい場合はそれぞれ「о¯」「ё¯」「у¯」と入力してください。

( •ω•)<「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」が区別できなかったり、「おお」と「おう」を間違えたりするかもしれないけど大目に見てね!

さて、いかがでしたか?
難しいイメージのあるロシア語ですが、少しは親しみが持てたのではないでしょうか。
今回は詰め込みすぎた気がするので、次からはもう少し簡潔にするかもしれません。
第2回は名詞の話を予定しています。

お楽しみに。

( •ω•)ノ゙<Пока-пока(パカパカ~)!またね!

aura

@enbkshtk

ロシア語屋さん。日本の人口の半分の第二言語を英語からロシア語に変えることが目標です(嘘)みんはやIDは「JJ7RV6」